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  • 分娩施設どう選ぶ?其の2

    分娩施設どう選ぶ?其の2

    こんにちは。よしひろウィメンズクリニックの食べること、寝ることが大好きな助産師 嘉代です!

    では、前回の”分娩施設どう選ぶ?其の1″に続き、
    分娩施設の選び方についてお話しさせていただきます🏥

    どんなお産がしたいのか?

    バースプランを考えよう!

    どんな分娩施設があるかわかったら、次はどんなお産にしたいか考えてみてください!
    ・陣痛中はパパに支えて欲しい
    ・汗まみれの顔を見られたくないから1人で頑張る
    ・痛みに弱いから無痛分娩がいい
    ・四つん這いで産みたい
    などなど、お産についての理想はそれぞれあると思います✨

    👶私がお手伝いした印象的なお産の1つを紹介!
    上のお子さんも一緒に立ち会い、タンバリンを鳴らしながら「ママ頑張れ〜🎌」って応援を受けながらの楽しいお産がありましたw自宅でもこうやって過ごしてるんだろうなと想像できるくらい、温かい雰囲気❤️陣痛の合間もママはリラックスして過ごすことができ、とてもスムーズに進んだお産でした!今思い出しても素敵なお産✨

    バースプランと言われても、何ができるの?
    全くイメージがわかない😓という方も多いと思います!本格的に考えるのはまだ先で大丈夫!
    ただ、分娩施設を選ぶ際に自分がやりたいお産が、その施設でできるのかを確認しておく必要があります。ザックリとした希望でいいので、どんなお産がしたいか考えてみましょう!

    立ち会い分娩希望?

    希望の場合は、立ち会い分娩可能な施設か確認をしておく必要があります!
    多くの施設が立ち会い分娩に対応していると思いますが、立ち会える人が夫のみなのか、上の子もOKか、祖父母までOKかなど、施設によって異なります。
    助産師的には、立ち会う方は夫と上のお子さんまでが理想です。祖父母まで立ち会うと、大人数すぎて医療者側が迅速に動けない、ママに対する祖父母のアドバイスが時に有効に働かない、祖父母が良かれと思って言った言葉が逆効果になってしまう時があります。祖父母の方は出しゃばりすぎず、赤ちゃんが産まれて落ち着いた頃に会いに行くことをお勧めします。

    自然分娩?無痛分娩?

    昔は「陣痛は耐えるもの」という考えが強くありましだが、現代では無痛分娩を選ぶ方が多くなってきています。ただ、無痛分娩と言っても全く痛みがないわけではありません。お産が開始したことを確認してから麻酔を始めますので、少なからず痛みはあります😓では和痛分娩と何が違うのか?無痛分娩と和痛分娩の違いは、麻酔薬の量です。
    分娩費用は、自然分娩に比べ無痛分娩では15〜20万円ほど高い値段設定が多いように思います。麻酔に伴う薬剤や管理費用が上乗せしていると思ってください。
    子宮口という言葉は聞いたことがありますか?
    子宮口が10cm開大することで、やっと赤ちゃんの頭が通れるようになるのですが、
    この子宮口、リラックスしている時に徐々に開いていきます。ママがガチガチに緊張している状態ではなかなか開きません💦
    痛みに恐怖感が強く、陣痛の合間にうまくリラックスできないタイプの方は、無痛分娩が有効かもしれません😖ただ、無痛分娩にもリスクはありますので、分娩先の説明をしっかりと聞いて判断してください!

    母児同室?別室?

    不妊治療中の皆様にとって、現時点の目標は「妊娠すること」だと思います。妊娠したら、「妊娠が継続できること」から「無事に出産できること」へ目標が変わっていくと思います。
    ですが、出産=ゴールではありません😮
    出産=育児の始まりです!
    「出産したら入院中はゆっくり休んで…」と思っている方もいるかもしれませんが、、、
    入院中は「おっぱい強化週間」です😳
    約3時間ごとの授乳が昼夜問わず続きます。むしろ赤ちゃんは夜型です😭
    ↑良くて3時間ですよ!母乳が出ない間は、今おっぱいあげたのにまだ欲しいの?というぐらい、ずーっと授乳しているママもいます。赤ちゃんが寝たと思って寝かせた瞬間、また大泣きという無限ループに突入することも多いと思います♾️💦
    そう考えると、母児別室の方がいいのか?と思うかもしれませんが、母乳が作られるには赤ちゃんの吸う刺激が必要です。その刺激でホルモンが分泌され、母乳量が増えていきます。ですので、母乳育児を頑張りたい方にとっては、夜間の頻回授乳は効果的となります。しかし、出産の疲労と睡眠不足が溜まって、ママが身も心も疲れきっていると、いくら頑張っても母乳育児がうまくいかない💦ということもあります😢
    これらのことを踏まえて、どちらが合っているか考えてみてください。母児同室の施設も、疲れた時は一時的に預かってくれますので、無理せず分娩先の助産師に相談してみてください!

    フリースタイル分娩?

    一般的なスタイルといえば、分娩台で仰向けでのお産を想像すると思います。
    フリースタイル分娩とは、横向き(側臥位)、四つん這い、座位、立位など、ママの楽な体勢でお産をする方法です!
    私はフリースタイルの分娩施設で働いていましたが、横向き(側臥位)のお産がママの体勢的には楽なのかな?と思います。腰痛がある方は特に!
    でも途中でうまくいきめず、仰向けに戻ることもあります。

    上のお子さんを帝王切開で産んでいる場合

    ヒトのお産は人生で数回のみ!「1度は下から産んでみたい!」と考える方もいると思います。
    帝王切開でできた傷は陣痛時の子宮にかかる負荷により、子宮破裂を起こしやすいと言われています。ですので、帝王切開後の経腟分娩を行う施設は限られます。何かあってもすぐに対応できるように、経腟分娩と並行して、帝王切開の準備もしておきます。これだけ聞くとなんだか怖くなってしまいますね💦もちろん何事もなく無事に出産されるケースもあります!ただ、リスクは伴うということは忘れないでください。

    ここまで、分娩施設の選び方について説明させていただきました。
    “其の一”の内容も合わせて、ご自身に合った分娩施設を見つけてください😊
    お読みいただき、ありがとうございます!
    皆さんの理想のお産が叶いますように✨

  • 分娩施設どう選ぶ?其の1

    分娩施設どう選ぶ?其の1

    こんにちは。よしひろウィメンズクリニックの食べること、寝ることが大好きな助産師 嘉代です!
    “月の引力?月とお産の関係🌙”
    “何て言ってる?赤ちゃんの第一啼泣👶”
    に引き続き第3弾、助産師らしいお話をしますw

    無事に妊娠され、「次にかかる病院を選んでください」と私たちに言われたものの、どうやって選んだらいいのかわからない💦と思っている方も多いと思います!
    そんな方へ、分娩施設の選び方についてお伝えしたいと思います!

    分娩施設は大きく分けると3つ

    ①病院②クリニック③助産院に分けられます!

    ①病院

    病院は設備が整っており、ママや赤ちゃんにもしものことがあっても、迅速に対処できるというメリットがあります。
    病院はどちらかというと高度な医療を必要とする方を診る施設なので、ローリスクの方が集まってしまうと診療が回りません💦その為、セミオープンシステムといって、分娩は病院だけど、34週頃までの妊婦健診は近くのクリニックで診てもらうという方法があります。希望される場合は、その病院がセミオープンシステムに対応しているかどうか確認してみてください。

    ②クリニック

    クリニックは、独自のサービス(例えばフェイシャルエステが受けられる、お産セットのグッズにこだわりがある等)が充実していたり、美味しい食事の提供など、プラスαのサービスを行っていることが多いです。病室もキレイで、人気コスメブランドのアメニティを揃えている所もあります✨病院と比較すると無痛分娩に力を入れている所が多いですが、麻酔に対応できる医師が日中しかいない場合は、時間の制限があるかもしれません。

    ③助産院

    助産院は、積極的な医療行為は行えませんが、アットホームで温かい雰囲気が特徴です。ただし、完全ローリスクが対象です!家族も分娩に参加するスタイルが多く、施設によっては分娩の瞬間、パパも助産師と一緒に赤ちゃんを支えてもらう所もあります!実家にいるような環境で、家族をまるごとサポートしてくれるイメージです!
    私の感覚ですが、助産院を選ぶママ達の特徴として、積極的に動ける方が多いように思います🤰助産院でもしものことがあった場合、提携病院に救急搬送となりますので、安産のためのカラダ作りなどは気合い入ってます💪w
    私より運動してるけど…?って思います😅

    そもそもどこにどんな分娩施設があるのかわからない💦という方は、厚生労働省の「出産なび」で検索してみてください!希望の地域から探せるので、そばにどんな分娩施設があるのかを調べるには便利だと思います!
    👇👇出産なび👇👇
    https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/index.html

    里帰りする?しない?

    自宅も実家もこの辺の方は悩むこともないと思いますが、自宅は東京、実家は遠方という方もいますよね?出産の時や産後の育児について想像してみてください!

    里帰りしない派

    実家のサポートは必要としない場合。
    現代は出産年齢が高くなっており、両親が高齢でサポートをお願いできないという方もいます。
    夫の会社が子育て支援に協力的で、夫の育休が
    しっかり取得できるという方も。
    このような場合は里帰りは必要ないかもしれません。それでもサポートが必要な場合は、産前産後ケア施設を利用するという方法もあります。自治体の助成を利用する場合は利用時間や回数に制限があります。助成を利用しない場合は値段が高く、1泊10万円ぐらいの値段設定が多いように感じます💰
    自宅にいながら、訪問型産後ケア、産後ドゥーラ、産後ヘルパーなどにお願いする方法もあります。
    これらのサービスを利用する場合は、妊娠中から予約が必要なものもありますので、早めに検索してみてください🔍

    里帰りする派

    実家が遠方、両親のサポートが必要な場合。
    両親が自宅に来てサポート出来る方以外は、里帰り分娩にした方がいいかもしれません。
    里帰り分娩の場合は、里帰り先で分娩施設を、自宅近くで妊婦健診施設を選ぶ必要があります。
    まずは里帰り先の分娩施設を探します。地方では東京都に比べて分娩施設が少ないことが多いです。初産婦さんの分娩所要時間は約24時間、経産婦さんはその半分が目安です。陣痛が始まったら車で向かうことを想定し、周辺道路が渋滞の激しい場所じゃないかも考慮して、どこにするか考えてみてください!里帰り分娩をされる方の中には、親子2代で同じ病院で産まれたという方もいます😊😊
    分娩施設が決定したら、分娩予約をします。その際、何週で分娩施設を受診すればいいのか、確認してください!

    分娩施設が決まったら、分娩先を受診するまでの間妊婦検診をお願いする施設を決めます。自宅や職場のそばなど、通いやすい場所がいいと思います。
    当院卒業時にお渡しする紹介状は、妊婦健診施設宛てになります。紹介状に記載する為、必ず里帰り分娩希望であることを、医師に伝えてください!

    ☝️ここまでが、分娩施設を選ぶ際のおおまかな分類となります。
    ここまでお読み頂き、ありがとうございます!
    少し長くなってしまったので、この続きは
    次回の投稿 ”分娩施設どう選ぶ?其の2″
    でお伝えしていこうと思います!次回の投稿も是非チェックしてみてください✅✨