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基礎体温がバラバラ・高温期が短いとき|受診の目安と考え方

基礎体温がバラバラ・高温期が短いとき|受診の目安と考え方

基礎体温をつけていると、「あれ?なんだかいつもの周期と違うな?」と感じる周期があるかもしれません。

人は、いろいろな影響を受けて生活しているので、「いつもと違う周期」があるのは珍しいことではありません。

「いつもと違う」という気づきは、とても大切です。ただし、それが「いつも(毎周期)違う」場合は、注意が必要なこともあります。

今回は、基礎体温表からわかる「注意したい変化」についてお伝えします。

よくある「気になるグラフ」

基礎体温は1周期だけでは判断しにくいため、複数周期を通して傾向を見ることが大切です。
睡眠不足やストレス、体調などの影響で日々ゆらぎが生じるため、一時的な上下はそれほど気にしすぎる必要はありません。

ポイントは、数周期を見て「低温期と高温期の二相性があるかどうか」を確認することです。

ただし、毎周期のように二相性がはっきりしない場合や、高温期が極端に短い・安定しない状態が続く場合には、一度産婦人科で相談することをおすすめします。
● 二相性に分かれていない

● 低温期が長すぎる

● 高温期が短い

● 以前と比べて月経周期が短くなっている

などの場合は、早めに産婦人科へ相談しましょう。




● 二相性に分かれていない
基礎体温が二相性に分かれていない場合、排卵が起こっていない可能性があります。
1周期だけで、その前後の周期が二相性に分かれていれば、あまり心配はいりません。
しかし、毎周期、二相性に分かれていない状態であれば、無排卵月経の可能性があります。

● 低温期が長すぎる


低温期は、12〜15日程度が一般的です。 低温期が16日以上続く場合や、3週間以上続く場合は、排卵が遅れているか、無排卵の可能性があります。

また、以前は低温期が長くなかったのに、最近、長くなってきた場合は、ホルモンバランスの乱れや卵巣機能の変化が隠れていることもあります。


● 高温期が短い
高温期がいつも9日以下と短い場合は、黄体機能に問題があるかもしれません。

高温期は、排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で続きます。

黄体は14日程度働くことが一般的で、この期間には個人差が少ないとされています。
今周期だけ短い場合は、特に問題はありませんが、高温期が毎周期9日以下と短い場合は、着床や妊娠維持にも関わることがあります。


● 以前と比べて月経周期が短くなっている


月経周期は25〜38日間が正常範囲とされていますが、初経からだいたい5年くらいで周期が安定してきます。
たとえば、30〜35日周期だったり、28〜32日周期だったりと、自分なりのリズムを持つようになります。

それが以前より少しずつ早まるようになってきた場合は、卵巣機能が低下してきているのかもしれません。卵巣機能が低下してくると、月経周期が短くなる傾向があります。

実は正常なこともあるパターン

人は、いろいろなことに影響を受けて生活していますので、ホルモンバランスが一時的に乱れることで、月経周期や基礎体温に影響することがあります。

たとえば、旅行、飲み会、仕事、寝不足、ストレス、体調など、楽しいことでも辛いことでも、影響することがあります。

そうしたなかで、基礎体温が1日だけ上がったり、下がったりすることもあります。
高温期は体温が少し高くなる時期なので、1日下がると目立ちやすく、不安へとつながることもありますが、その後に月経が起これば、特に心配はいりません。
心配な場合は、測り方を見直してみましょう。

● 時間のズレ

● 測定時の行動

● 睡眠不足

● 体調や環境

など
以前と生活リズムが変わっている場合は、その変化も含めて基礎体温を見ていくことが大切です。
たとえば、引越しや転職などで、以前とは少し違う環境で基礎体温をつけ始めた場合、その時期がわかるようにしておけば問題ありません。

ただし、「毎周期続く」場合は受診を

数周期分の基礎体温を確認して、二相性になっていない周期が多い、高温期が短い周期が多いなどの場合は、なるべく早めに産婦人科へ相談しましょう。
赤ちゃんを授かりたいという希望があれば、不妊治療を専門的に診療しているクリニックが安心です。

一時的な乱れであれば、問題ないこともありますが、毎周期続くなら「なぜか」を調べることが大切です。

たとえば、自律神経の乱れや内科的な要因、年齢による変化などが隠れていることや、年齢が高くなると、卵子の質の変化などから妊娠が難しくなる傾向があります。

「まだ大丈夫かな」
「次の生理が来たら考えようかな」
という期間が長くなるよりは、早めに受診を検討しましょう。
次のような状態が続く場合は、一度クリニックへ相談してみましょう。

クリニックで確認できること

クリニックでは、妊娠に向けて、何か妨げになっていることはないか、問題になっていることはないかなどを調べます。

検査は、ふたりが「不妊」かどうかを決めるために行うのではなく、これからどのような方法で妊娠へチャレンジしたらいいかを検討し、計画するためのものです。

妨げていること、問題になっていることがわかれば、それを補える治療法が提案されます。
何も問題が見つからなければ、これまでの妊活期間を踏まえて、どのような方法が良いかを相談しながら進めることができます。

「いつもと違う」に気づくことは大切



基礎体温は、妊娠できる・できないを判断するものではありません。

排卵を境にしたホルモンバランスの変化が見て取れるか、だいたい排卵期はいつ頃になりそうか、次の月経周期はいつ頃になりそうかなどを見ます。

また、「いつもと違う」に気づくきっかけにもなります。
この気づきは、とても大切なことです。

「いつもと違う」ことに強い痛みが伴ったり、出血が起こったりした場合は、なるべく早く受診をしましょう。

そうした症状がなく、次の周期は「いつも通り」であれば特に心配はいりません。
基礎体温表は体の変化を知る参考にはなりますが、それだけで医学的な判断をすることはできません。

「まだ病院に行くほどではないかも」と思っている方へ
基礎体温の変化には、一時的なものもあります。
だからこそ、「様子を見るべきか」「相談したほうがいいのか」をひとりで判断するのは難しいこともあります。
気になる変化が続くときは、早めに専門家へ相談してみましょう。
吉弘ウィメンズクリニックでは、治療を始める前の説明会も開催しています。
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