体外受精の成功率はどれくらい?全国と当院の治療成績を詳しく紹介
不妊治療を受けるときに気になる点の1つが、成功率ではありませんか?
本当に妊娠、出産までたどり着けるのか不安になりますよね。
保険適用になったとはいえ体外受精にはお金もかかりますし、心身ともに負担があると思うと治療成績が気になるのは当然のことでしょう。
そこで今回は、日本産科婦人科学会が公表している2023年体外受精・胚移植等の臨床実施成績を中心に、体外受精の治療成績を詳しくみてみましょう。
全国でおこなわれている体外受精の成功率はどれくらい?
日本で不妊治療を実科施する医療機関は、日本産科婦人科学会という学会に登録申請し、審査が認められなければ治療をおこなうことはできません。
日本産科婦人科学会は各医療機関が安全かつ効果的に治療を実施しているか厳しく審査している機関です。
そんな日本産科婦人科学会では患者さんごとに治療成績を報告するよう日本全国の全登録施設にお願いしていて、毎年不妊治療の治療成績をまとめて公表しています。
2023年体外受精・胚移植等の臨床実施成績によると、体外受精の成功率は以下の通りです。
| 妊娠周期/移植周期 | 39.0% |
| 生産周期数/移植周期 | 27.8% |
つまり患者さんに胚移植をおこなったうち妊娠に至ったケースが39.0%、無事に出産まで至ったケースが27.8%ということです。
このデータは患者さんの年齢や胚の状態(新鮮胚か凍結胚か)に関係なく、すべてのケースをまとめた治療成績になります。
ここからは、年齢と体外受精の成功率の関係について詳しくみていきましょう。
年齢による体外受精の成功率の傾向とは
年齢が上がると体外受精の成功率が下がると聞いたこともあるでしょう。
日本産科婦人科学会が公表している2023年体外受精・胚移植等の臨床実施成績をみても、年齢が低いほど妊娠率は高い傾向でした。
特に25~35歳では胚移植に対する妊娠率は50%を超え、治療効果がより得られやすいと考えられます。
35歳を超えると徐々に妊娠率は低下し、40歳では33.3%、43歳で20.0%ほどまで低くなっています。
体外受精で流産の可能性はある?
妊娠が成立したらすべての赤ちゃんが無事に生まれるといいのですが、現実には流産に至るケースもあります。
そして流産についても年齢の影響を受けます。
38歳までは妊娠に対する流産率も30%未満とほぼ横ばいですが、そこから徐々に上昇して44歳以降は妊娠が成立しても約半数が流産に至ったとデータがでています。
年齢が上がると妊娠が難しく、さらに流産率も上がるため、なるべく早めに体外受精を始めるのがいいでしょう。
年齢ごとの胚移植から出産に至る成功率は
ここまで妊娠率、流産率を詳しくみましたが、実際に無事に生まれる確率も気になりますよね。
妊娠を経て、無事に赤ちゃんが産まれる確率を生産率といいます。
総治療(全凍結周期を除く)に対する生産率は22~34歳であれば30%を超えますが、そこから徐々に低下し38歳で22.0%、41歳で11.6%となります。
※総治療(全凍結周期を除く)とは、すべての不妊治療をおこなった周期数から、胚移植せずすべて凍結胚にまわしたケースを引いた数です。
新鮮胚移植と凍結胚移植で体外受精の成功率は変わる?
不妊治療を進めていると、一刻も早く胚移植したい気持ちになりませんか?
医療機関によって胚移植のタイミングは異なり、新鮮胚を移植する場合もあれば、採卵周期には胚移植をせず胚はすべて凍結し改めて移植周期を迎える場合もあります。
患者さんの心理としては一周期も無駄にしたくないという気持ちから、新鮮胚を移植してほしいと思うのは自然なことでしょう。
しかし、新鮮胚移植と凍結胚移植でも実は体外受精の成功率は変わります。
| 新鮮胚の移植での生産率 | 16.70% |
| 凍結胚の移植での生産率 | 28.80% |
つまり凍結胚を移植したほうが、出産に至る可能性が高い傾向にあるということです。
一周期でも早く胚移植したい!と焦る気持ちがわくのは自然なことですが、採卵後は胚移植に向けてじっくり時間をかけるものいいかもしれませんね。
よしひろウィメンズクリニック上野院での体外受精の成功率は

ここまで全国的な体外受精の成功率についてみてきました。
体外受精の成功率について、何となくイメージはわいたでしょうか。
ここからは、よしひろウィメンズクリニック上野院での体外受精の治療成績についてご紹介します。
よしひろウィメンズクリニックでは2020年~2023年の4年間に30~39歳の患者様におこなった不妊治療で、次のようなデータが得られています。
| 1回の採卵で妊娠した確率 | 71.4% |
| 胚移植1回あたりの妊娠率 | 60.0% |
当院では体外受精の採卵・培養・胚移植すべてのタイミングで患者様にベストな治療法を選択して妊娠、出産を目指しており、このような高い治療成績を達成することができています。
よしひろウィメンズクリニックでの詳しい治療法についてはこちらのページもご覧ください。
まとめ
今回は体外受精の成功率について日本産科婦人科学会の2023年体外受精・胚移植等の臨床実施成績を中心に詳しく解説しました。
データからは年齢を重ねるほど妊娠、出産が難しくなる傾向が読み取れました。
治療を始めるか悩んで方は、早めに治療を開始するほど、成功率が高くなるかもしれませんね。
また、治療に焦る気持ちが出るのは当然ですが、凍結胚移植のほうが成功率が高かったため、急いで新鮮胚移植を選ぶよりも凍結胚移植を視野にいれるのも検討事項かもしれません。
患者様がどのような治療法を選択するにせよ、医師とよく相談して納得して治療をすすめることが何より大切です。
よしひろウィメンズクリニックでは少人数制の体外受精の説明会を定期的におこなっています。
「いきなりクリニックを受診するにはハードルが高いけど、体外受精について詳しく知りたい」とお考えの方にもおすすめのセミナーですので、ぜひご参加ください。